2010年08月07日

夕暮れ時

夕暮れ時


こんなに美しい空を見たら

いやなこと全部吹き飛んじゃいそう


いや、むしろ
いやなことなんて思い出す隙もない


美しさ



夕暮れ時の空

posted by 鈴木千秋 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ショートストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月08日

東京タワー

最近気付いたんだけど

街の風景の中に

 〈 東京タワー 〉

を見つけると落ち着く

そこに行ったりはしないんだけど

案外好きなのかもなぁ

 〈 東京タワー 〉


ほら、

直接は触れないんだけど

その存在を確認できればいい

そういう感覚
posted by 鈴木千秋 at 21:57| Comment(6) | TrackBack(0) | ショートストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月16日

切ない…優しい喫茶店

『小さな街の喫茶店』という雰囲気のお店が近所にあります。

ここに初めて行ったのは数年前、当時一緒に仕事をしていた先輩に連れられて。
ちなみに、その時の本来の目的は、ダイエット!と題してプールで泳ぐ事だったのです。もちろん、泳ぎました。しかし泳ぐ前に食べちゃってたんですね(笑)

本題から大幅にズレました。。。

そう、その喫茶店に行ったのは久しぶりで、変わらず家庭的な雰囲気とおいしい料理、そしておいしいコーヒーがあった。
ダークブラウンのウッド調のテーブル、イス、床に白い壁。カウンターの奥にズラッと並んだコーヒーカップ、それほど広くないフロアの真ん中には長めのテーブル。
そしてオーナー(ママさん?)が集めたと思われる可愛らしい小物たちが店内のあちらこちらに並んでいる。
新聞や雑誌もあり一人で長い時間コーヒーを飲んでいても嫌な顔をされることなく、むしろそういったお客さんを大事にしてくれている様に思えた。

訪れたのは昼下がり、のんびりした気持ちで店内に入っていくと、きれいな優しい笑顔で迎えてくれるママさん。
一番奥の窓際の席に着きパスタとサラダにコーヒーのランチセットを注文して店内を見渡してみる。

ほっとするんだぁ、この雰囲気。

塩・こしょう、シュガーポットもいちいち可愛いくて、この空間に居られることがとても落ち着く。

この店の前を通った時はいつも「またここに来よう」とか「最近来てないなぁ」
と思い、で局一年に2、3回しか来れていないのです。

さて、また来よう!と思い会計をすませると、
「この店、今月いっぱいでやめることにしました」
「え…。」
「来てくれて、ありがとう」とママさん。

え…、そうなんだ、えっ!?、そんな、なんで、すっごく残念、こんな良い店、もったいない、どうして、また来たかった…。

何も言えずに、驚きで店から出れずにいると
「本当に、ありがとう」と笑顔でママさん…。
「ごちそうさまです、おいしかった…」
と、うまく言えたのかどうか分からないが店から出てぼんやりと歩いていると、
その後からママさんが追いかけてきて、

「これ、このピエロ、あの奥の窓際のテーブルに18年間いたんです。良かった
らもらってあげてください」
「…え、私に…」
「オルゴールは鳴るかちょっとあやしいけど」
と笑顔でブリキのオルゴールピエロを差し出した。

嬉しい気持ちと同時にちょっと躊躇してしまいました。
だって常連でも何でもない私に、18年間も同じテーブルに座り続けたピエロを…。
思い出の詰まった、色んなドラマを見てきただろうピエロを。
…私なんかがもらって良いのだろうか…。

けれど、ママさんの笑顔とそのピエロに温かさを感じ、ありがとうと受け取った。。。

束の間、温かく、優しい時間だった。

家に帰り、私はピエロをテーブルに置いた。
このピエロと一緒に新しいテーブルを探そうかなぁ。
ピエロのオルゴールは優しい音を奏でている。
この音を聴くと切なくなり、そして優しい気持ちにさせてくれる。
posted by 鈴木千秋 at 13:47| Comment(4) | TrackBack(0) | ショートストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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